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する、やる「做 / 干」意味の違いと使い分け

中国に滞在して中国語の学習を始めたあとで、同じ意味を表す2つの単語があることに、一番最初に気がついたのがこれらの同意語。
動詞の 「做 (zuò)」 と 「干 (gàn)」 です。

まずは、一番最初に悩まされることになった「做 (zuò)」と「干 (gàn)」の違いと使い分けについて、まとめてみました。

する


1)「做 (zuò)」

意味はどちらの語も「する、やる」で同じ意味ですが、使うケースが異なり使い分けることになります。

【做 zuò】を使うケース:
単純な動作や複雑な作業などかにかかわらず、具体的に何かを「する」という場合には 「做 (zuò)」 が使われます。

例えば、
”做作业 zuòyè”、”做凋査 diāochá”、”做実臉 shíyàn”、”做介绍 jièshào” のように、通常は ”做”が使われて ”干”は使われません。

2)「干 (gàn)」

「做 (zuò)」 で説明したように、意味としては「する、やる」で同じです。
使うケースが異なります。

【干 gàn】を使うケース:
大きく分けて2つのケースがあります。

2-1)おおまかに何かの肉体労働を「する」というとき、あるいは、何をするかにかかわらず、働くことそのものや一生懸命働くその様子などに注目しているときは、”干”が使われます。

2-2)仕事の具体的な中身ではなく、広く働いている業界や部門について述べるようなときには、”干”が使われます。

例えば、
”干出租 chūzū” (タクシー業)、”干运输 yùnshū” (運輸業)、”干金融 jīnróng” (銀行)、”干公安 gōngān” (警察)など。従事している業界や仕事の分野が目的語になります。

3)「做 (zuò) / 干 (gàn)」

それぞれ使い分けるケースを説明しましたが、どちらも使われるというケースもあります。

3-1)何かの事や作業を「する」という場合、
”做”、”干”ともに便われて、”事”や”工作”が目的語になります。

「何をしているところなの?」というのは、今している”事”や”工作”について質問しているので、どちらも使えます。

你做什么工作?(你干什么工作?)
あなたはどんな仕事をしていますか。

3-2)職業のことを言う場合、
”做”、”干”ともに便われて、職業名が目的語になります。

例えば、
”做/干推销员 tuīxiāoyuán゛(外勤の販売員)、”做/干厂长 chǎngzhǎng” (工場長) など。

”做”を使うと比較的改まった表現になるのに対し、”干”はややくだけた言い方となるようです。

4) いろいろな 「する、やる」 表現

日本語の 「する、やる」 は “做/干” に訳されることが多いのですが、実際には “做/干” を使わない、決まった言い方もたくさんあので、注意が必要です。

インターネットをする上网 shàngwǎng
アルバイトをする打工 dǎgōng
野球をする打棒球 dǎbàngqiú
サッカーをする踢足球 tīzúquí
スキーをする滑雪 huáxuě
運転をする开车 kāichē


5) 覚える必要性について

私が中国に滞在していたときは、ほとんど「做」を使っていました。
使っていた場所はあらたまった場所ではなく、工場内の中国人スタッフや友人、仕事相手、そして街の人たちでした。

そんな気楽な雰囲気での会話ですので、「做」と「干」を意識して使い分けたことはありません。また、そのことによって意味が通じなくて困ったというようなこともありませんでした。

相手の方が、ようやく中国語が話せるようになった日本人ということで、少しニュアンスが違っても正しい意味で聞き取ってくれたのかも知れません。

とにかく、日常会話で「做」を多用することで困ることになったということは、一度もありませんでした。

なので、あれこれ配慮する余裕のない初級の頃は、あまり使い分けを気にせずにどんどん「做」を使えば良いと思います。

そして、中級になるときから少しずつ意識して使い分けるようにする程度で、十分だと思っています。(日常会話では)

なまじニュアンスの違いと使い分けについて知ってしまうと、平気で同じ「做」を使い続けることができなくなるかも知れませんね。

でも・・初心者の外国人なのですから、「気にしない!気にしない!」
海外では、そのくらいの図太さは逆に必要ですよ!

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